日付が変わったので昨日、
保険会社時代の先輩が亡くなられた。
私に保険業界に身を投じることを決心させた尊敬する先輩、
人格者であり、私の保険契約の担当者、そして採用担当だった。
出逢いは出版社時代。
いつもお世話になっているくじらこさんの契約や
他、数名が彼から保険に加入していた。
私も保険を見直ししたかったので
お願いしたのがお付き合いの始まりだった。
その後は担当者と契約者というお付き合いをさせていただいていたが
数年後、採用担当に部門が変わったと連絡がきた。
それが3年前。
一緒に働かないかと声をかけて下さった。
当時、その保険会社での北海道第一号の女性採用ということもあり、
面接は十数回に及んだ。
特例での採用のため、会社は決して積極的ではなかった。
そんな中で、本気で私を採用しようと尽力下さり、
私も成功を夢見て、この人の下ならきっとできると信じた。
2回目の面談あたり、
「ずっと鼻水が止まらないんだよね」と彼。
「年齢でも体質が変わるらしいからアレルギーでは?」などと私。
その後の検査で、腫瘍のようなものが鼻空内にあるとのことで再検査、
がんと発覚した。
病名は「
形質細胞腫」。10万人に3〜4人かという癌だった。
多発性なのか?ステージは?一緒に働けるの?命は?
その後の面接は様々な不安の中での面接となった。
内定が出る前に、一回目の入院が決定し、
彼がいない中での最終面接。
しかし、なぜか私は「必ず入社できる」という変な自信があった。
無事に内定が出て、私の入社式の3日前に退院。
大事をとって、入社式〜新人研修は支社長が同行して下さった。
教育を受けて、営業活動は始まった矢先、再度入院。
その後も入退院を繰り返し、一時は休職扱いになった。
そんな中で、私も代理店に移籍することになった。
入院中の彼ともよく話し合っての決断だった。
「採用したのに一緒にいられなくて、ごめんね」
と彼は言った。
私は迷惑をかけたのではないか?
闘病のストレスになってはいなかったか?
この先、一緒に働けることがなくなる?
病院内の喫茶スペースで、初めて彼の前で泣いたのを覚えている。
彼はその後も闘病を続け、
「必ず職場復帰する!」という強い意志で癌と闘い、
壮絶な闘いを制して、本当に、奇跡的に職場復帰を果たした。
闘病中は弱音は一切はかなかった。
職場に復活するという意志だけで立っていた時もあっただろう。
奥様、娘さんを残しての早すぎる死だ。享年52歳。
一緒に働けた時間は本当にごくわずかで、
私の在職期間の1割にも満たないだろう。
しかし、この仕事に出逢わせてくれた彼には本当に感謝している。
この仕事を通した素晴らしい出逢いの数々。
仕事を通して、人生がひっくり返るほど価値観が変わった。
彼のおかげで入社できた保険会社で教育を受けられたことは
保険営業をしている私にとって大きな財産だ。
彼の訃報の前日、たまたま自分の保険証券やいらない書類を整理していた。
何かの前触れだったのだろうか。
日本人の平均寿命は男性で78歳といわれている。
人生まだまだこれからだった。
以前、
稲盛和夫さんの本で読んだが、
人は生まれた瞬間から、魂(心)を磨くのが人生の目的。
魂を磨いた人は、魂の階層が一段上がる。
生まれ変わった後世では、現世よりも素晴らしい人生を送れる。
というようなことが書いてあった。
彼の魂はキラキラと磨かれ、
現世でやるべきことが終わったのだ。
すぐに後世でやらなければならないことがあるのだろう。
急いで逝ってしまった。
彼の姿、声をもう二度と見れない、聞けないとなると
本当に寂しいが、後世でも出逢えるように私も魂を磨いていきたい。
本当にお疲れ様でした。ありがとうございます。
心よりご冥福をお祈りいたします。合掌
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